「airbnb(エアービーアンドビー)」手配の民泊、今のこれらのプラットフォームでは、すべての「コト」の予約までできてしまうということで、その「コト」のコンテンツも実に多様化していたり、本当にかゆいところに手がとどく新機軸の超面白い体験ツアーまで登場してきているのです
この日はまずはハリウッドのど真ん中チャイニーズシアターのすぐそばのワックスミュージアム(ロウ人形館)の前で、この日初めて会う引率のナタリーと午後1時半の待ち合わせでこのプチツアーはスタート
このナタリーが主催するプチツアー、僕ちゃんらの世代だとその内容を一度聞いても「えぇーつ何それ、意味わかんない!」とその価値がなかなか理解できないのですが...
今回体験させていただいたツアーは「ロスアンジェルスのインスタ映えスポットを巡って上質の写真を撮ってくれるツアー」ということで、ロス生まれでこのハリウッドエリアにずーっと住んでいるというナタリーとそのボーイフレンドのセイビアーが企画している超人気のツアーなのでした
今回この「airbnb」予約ではローカルフードの食べ歩きや料理教室など最高にバリエーション豊かな「体験ツアー」なども予約できるのですが
そういえば、最近の鹿児島のKICが運営する「KAGOSHIMA Visitors' GUIDE」への問い合わせ情報で海外旅行客から意外とあるのが「陶工教室」それとすでに実際人気があるのは「鹿児島魚類市場のセリ見学」、つまり団体旅行の定番観光地をゾロゾロ回るオプショナルツアーよりも地元の方々とお話をして直のコミュニケーションで地元の方々の暮らしや情報に触れたり、自分だけにしかできない体験などをインテリゲンチャであればあるほど、そんな「自分だけの体験」を求めてきている気がするのです
まずはLAといえばだれでも知っているこの「HOLLYWOOD」のサイン看板!! でもすごいのはナタリーたちのビジネスはちゃんと地元行政も理解をしていて、この一般人は入れない撮影スポットに入って近づくためのゲートもちゃんと通って入れるように許可をとっているのです
ちなみにナタリーは「ディスカバリーチャンネル」に勤めていた経験もあり大学では広告学も勉強していたということで、その説明やストリーの表現力やプレゼン力は抜群なのでした
ということでナタリーの指示のポーズ(すんごい枚数撮ってくれます)と僕ちゃんオリジナルのボーズも撮っていただいて
「なぁんだそんなツアーかい」とあなどるとその価値を見落としてしまうことになるのですが、これが実にすごくて超人気になっているそのニッチだけどスペシャルな理由がちゃんとあるのです
これは通称「LACMA(ラクマ)」と呼ばれているロスアンゼルスカウンティ美術館の有名なオブジェ「Urban Light」でのショット、もちろんいろいろなポーズですべて何枚かずつ丁寧に僕ちゃんの携帯で写真を撮ってくれるのです
そして同紙に歴史や様々の興味深いエピソードなどを添えて、少人数だし常に質問も受け答えしてくれたりしてまったく興味の尽きない時間を提供してくれます
これはビバリーヒルズの一番象徴的一角のロス市警の前にある噴水前とここからシカゴまで続くあの「ルート66」の始まり(起点)の標識にコブラツイストをかけているボーズ(これは僕ちゃん自身の意思でナタリーにお願いして撮ってもらいました(^^ゞ)
彼らはこのエリアを熟知していると同時にロスアンゼルスの中でいわゆる「映える」スポットを客観的に研究しており、それを的確にとらえていて、そのスポットを巡るための流れと時間の管理と許可とりは当たり前で、その駐車スポットとかどんなポーズでどこに立つとスペシャルな映像が撮れるかを熟知しているのです
さらにツアー参加者が自撮(自分で撮る)するのではなく、カメラワークやデザインもちゃんと勉強をしてきているナタリー自身が僕ちゃんらの携帯やカメラで最高のポーズまで指示してくれて数カットの最高の写真を撮ってくれるのです...こんなんってありそうで意外となくて、でもSNSマニアからするとたまんない満足度のカットをゲットできるから超人気なんです
これは洋服メーカー「ポールスミス」の「ピンクウォール」とみんなが呼ぶSNS名所なのだそうで、実際このスポットにはたくさんの方々がずーっと写真撮りに来ていました
もちろんポールスミスからもちゃんと許可をいただいているのですが、ここだけは、いわゆる一眼レフなどの本格カメラは使用してはいけないのだそうです、ナタリーにその理由を尋ねたらこの場所自体を使用できているのはポールスミスの行為の範囲なので、プロカメラマンなどが別のCMなどに使用したりできないようにという趣旨でゆるーく了解をしてくれているからなのだそうです
SNSをするものたちにとってはまさにかゆい所に手が届く最高のツアーですよね...これも50ドル3時間半の「体験ツアー」なのですが、彼らの車でツアーとして自家用車で6人までの単位で一日に午前中と午後の2回開催(ウィークデーのみ)していて、これが世界中各国からやって来る旅人たちにものすごい人気になっているということなのです
僕ちゃんと御台所さまが予約してナタリーの車で回った今回もこのツアーに一緒に参加されていたのは、フランス人でクリスチャンルブタンのデザイナーの方やモデルの様に素敵なアメリカ人女性2人とカップル1組でした
一緒に集合の後はナタリーたちの運転する自家用車2台で分譲して絶対にツアーや自分ではたどり着かないような素敵な各所に連れて行ってもらったのです
つまり日本でも「これからはツアーも体験型の時代だ!」といいつつも、その「体験」の形もコンテンツも、SNSの普及や人々のその使い方の多様性、価値観によってどんどん新機軸な「コト」になりつつあるということです、しかもお金や時間的に余裕のあるインテリゲンチャなどのリピーター層の人ほど「今までにない人と違う自分だけの体験ツアー」を探すのだそうです
新しい価値観に沿う新しい旅の、こんな「かたち」これはこれからの時代の単なる一つの例だと思うのですが、違う表現をすると既存の概念にとらわれない世界観と価値観そしてダイバーシティの発想があればこんなに身近なところに価値を見出せるビジネスが作れる時代になっているのだということですね
鹿児島だったらLAよりももっとすごい「映える」スポットが沢山あり、これ使いようによってはいろいろな人々がリピートしてくれたり、また大きくはなくとも沢山の新しいビジネス機会を作れたり、細かい部分でも地元にお金が落ちるそんなシステムも出来る可能性が高いなあと年甲斐もなく、ナタリーに撮ってもらった自分のふざけた写真を見ながら、またまた勝手にワクワクしてしまう、あと数日で62歳の僕ちゃんなのです