先般レトロフトチトセビルの永井オーナーご夫妻より、ご連絡をいただき「ちょっとものすごい光栄な話なのですが、とても手に余ってしまう大変なことになりまして...」というお声掛けをいただき、この日は地元放送局の三木先輩にもお声かけさせていただいてレトロフトチトセビルで一緒にお話をうかがわせて頂いたのでした
鹿児島のイケてる若者達のリノベーションまちづくりの発信拠点、ここはいつ来ても何度来てもやっぱり落ち着く安心感が、とてもよかあんべなのです!!(よかあんべ☜日本語だと「いい感じ」ってとこかなぁ...)
そして本当に自然体で世界観が素敵なレトロフトビルの永井オーナー、そしていっつも凛とされておられ素敵な奥様もご一緒に三木さんと4人でお話をさせていただいたのですが...
この日のレトロフトムゼオにはなんと展示「アラビアの音・薩摩の音」としてアラビアの打楽器「ダルブッカ」と薩摩焼で作られた小さな「ダルブッカ」がコラボ展示されていました、まさに唯一無二ちゅうやっちゃな!!
永井さんご夫妻がとても悩んでおられたのが、日本の銅版画界の第一人者であられる「北川健次」氏が、大美術館とかではなく、ここレトロフト2階のスペース「レトロフトムゼオ」で展示会「狂った方位 ー エステ荘の南の庭で」を開催されたいということの有り難くも、とても重大なプレッシャーに感じておられるということなのでした
「北川健次」氏は1952年福井生まれ、多摩美大大学院美術研究科を終了の後、版画家であり芥川賞作家でもあった池田満寿夫氏からの圧倒的な推薦を受けたりしつつ20代半ばから日本から世界へと飛躍した銅版画やオブジェなどを手がけるアーティストなのです
この系のコラージュなんか、「コードラビリンス(暗号の迷宮)」みたいな感じバリバリでもう僕ちゃんにとってはトリハダもんというか、この時に永井さんご夫婦に見せていただいた作品集冊子とかは、後で調べさせていただいたら10万円以上しちゃったりする代物でした...
江戸俳諧の三大巨匠といわれる与謝蕪村に比較して西洋美術を観察してみる...アートの世界において、こんなすごい「視点」を構築出来るということはマジにインディペンデントな自分独自のアートに対する哲学や愛がなければ150%出来得ないことだと確信するのです...本当にすごい!!
そしてよーく考えてみると、まさに世の中はお金や権力で動かされるモノやコトばかりではなく、こうして「そこに自分が行きたいから行くんだよ」と来てくださる本物のタレント(芸能人ではなく「才能」です)や人材の方々がこうしておられるのだということが、とても人間として嬉しいと感じるのです
この北川健次氏の展示直前の3日(土)4日(日)には、鹿児島のイケてるデザイナーネットワーク「アッシュ」の主催でオープンハウスカゴシマ2016(鹿児島市内にある優れた近代建築をすべての人々に無料で紹介するイベント)も開催ということで、当然このレトロフトチトセビルもその一つとなっているのです
東京でもニューヨークでもなく、鹿児島のこのイケてるリノベーションスペース「レトロフトムゼオ」で北川健次氏の作品と触れることが出来るというアドバンテージを絶対に体感しなければソンだということだと思うのです
でも実はこの北川健次展がここにやって来るというのは偶然でもなんでもなく、永井さんご夫婦がどれだけ世界観が大きく多様で北川さんをはじめアートや文学に造詣が深いかを理解した北川さんがこのレトロフトムゼオのコンセプトを理解し選択したという必然だということは、第三者の僕ちゃんからみると実に明らかだということなのです...
永井さんご夫婦と同じ鹿児島人であることに、あぁありがたやぁ〜!! ですよね
北川健次展〈狂った方位 ーエステ荘の南の庭でー〉2016年12月6日(火)〜12月11日(日)
@レトロフト Museo(鹿児島市役所バス停前) 11:00〜19:00入場無料です