まったく運動オンチで、ツライことキツいことイタいことかゆいこと暑いとこ...全部ダメな僕ちゃんなのですが、たまたま今回もセブンズラグビーの最終代表発表や鹿児島の合宿の様子などをすぐそばでみさせていただいて、そしてさらに「スコッド」と呼ばれる国代表の選手となる可能性が高い選手達の鹿児島合宿招集から、そのリオオリンピックメンバー最終選抜までのプロセスを観させていただいて、まったく今までの僕ちゃんのあまい人生で垣間みたことのないドラマなんかよりもずっとすごい世界を知ってしまった気がしました
7月15日(金)鹿児島市内のサンロイヤルホテル前でのセブンズジャパンのリオ行き直前合宿の歓迎式典
ほとんど日本のメディアでは報道されませんでしたが、この直前の週末はオーストラリア遠征で彼らセブンズジャパンチーム実はオーストラリア代表「ワラビーセブンズ」から勝利するという快挙を成し遂げていたのです
オリンピックに出場するまでもながーい道のりがあり、その中には選手達同志の中でも当然一生に一度あるかどうかのそのオリンピアンになるという戦いもあり、でもそれを率いる瀬川ヘッドコーチの決断や苦悩というものもどれだけ大きいものなのか...
僕ちゃんのようなテキトーな人間からすると想像するだけでゾッとしてしまいます、みなさん本当に命がけですごい覚悟と努力と精神力なのだなぁと感じるのです
鹿児島県ラグビー協会の永田会長と裕策キャプテンがかたい握手を交わされる横で、ジャパンのエースの1人レメキ選手を捕まえて一緒に記念写真撮っていただきました!!
これはその歓迎式典の翌日の「リカバリーデー(体力回復の為の練習の日)」「俺にもボールまわせー」的なポーズでピッチそぱに立ちアピールするグランチャ、そしてそのリカバリーの終了後は大好きな坂井選手と握手しちゃったりして...
歓迎セレモニーの後、お願いしたらあの15人制ワールドカップサモア戦でクルっと1回転して見事なトライを決めた山田選手、今回の最終選考ではメンバーからは外れたものの、松井選手、藤田選手そして昨年の11月オリンピック出場を決めたホンコンでも大活躍しながら直前のケガでメンバー入りされなかった後藤駿弥選手も全員でメダルを勝ち取るべくすごいモチベーションで練習されています!!
山田選手、歓迎セレモニーの時もお願いしたらにっこり笑って「ぜんぜんいいっすよ!」と気軽に写真撮らせてくださいました!!
でももっとすごいドラマがありました...この翌日グランチャたちとちょっこっとだけ面会する為に夜、宿舎のホテルロビーで待っていたのです
そこにチームディナーが終わって選手たちが帰ってきて、グランチャがパパを見つけて「パパー!」っと駆け寄っていったのです
すると次の瞬間、裕策パパの前を歩いていたでっかいアイランダー2人、フィジー出身のロテ・トゥキリ選手とニュージーランド出身のジェイミー・ヘンリー選手がうちのグランチャをバーッと抱え上げ拉致したまんまパパの目前から連れ去ったのでした!!
ほんの数メーターでしたがそこでおろされたグランチャの恐怖に満ちたなんともいえない顔!!
今度は「ギャー!! ママぁ!」っと叫びつつ2人のアイランダーを遠巻きに逃げながら、こっちに全速力で戻ってきたのでした、まるでセブンズのタックルをかわしながら「究極の鬼ごっこ」をするかのように...
このアッという間の事件でホテルロビーは一瞬にして大爆笑!! もちろん試合や昼間の練習中には一度もみたことのない「悲喜こもごもの」選手のみなさんの一瞬だけでも明るい笑い顔をみれて、なぜだか僕ちゃんもホッとしてとても嬉しかったのでした
そしてまた素敵なのが、このラガーマンたちの優しさ...うちのグランチャをビックリさせ泣かせたということをちゃんとフォローしてくれるジャパンの彦坂選手(左)と徳永選手(右)の2人
そりゃそうですねぇ、あんな声も大きくてヒゲのアイランダー2人で突然抱え上げられて、連れ去られたら大人でもパニクるでしょうからねぇ〜
でもセブンズはフィジカル、瞬発力、持続力にテクニックと瞬時の判断力、そして家族同然でいなければ絶対に勝てないといわれるほどのコミュニケーション力と信頼が必要だといわれる「もっとも過酷なフットボール」ですが、そんな中でもたった12人でしかリオには参加出来ないという想像を絶する競争が存在するということなんですね、アスリートとはほど遠い僕ちゃんには想像もつきません
リオオリンピックセブンズ会場の美しい「デオドーロスタジアム」
キャプテンが「この場に出られなかった選手達の気持ちを心に刻みメダルを目指す」というその気持ち、実は一番心を鬼にして心を砕いて決断したのは瀬川ヘッドコーチかもしれないですよね...チームを率いるということはそんな「孤独」であるということと同じことでもあると思うのです
あと数日ですが、25日(月)までは彼ら男子セブンズジャパンは鹿児島市内与次郎の陸上補助グラウンドでそんな「命をかけた」準備の合宿をやってくれています
リオでのセブンズラグビーは男女共に参加国は12カ国、プール(グループのことです)A〜Cの3つに別れ、それぞれの3プール内4チーム同志でまず戦います、そして各プール1位、2位と各プール3位のうち、上位2チームの計8チームが準々決勝に進出します
そんな中ジャパンが戦うのは「地獄のプール」と呼ばれるランキング世界一の「ニュージーランド」、ラクラビー発祥の地「イギリス(オリンピックでは4ネイションが1つで出場です)」そして今年4月のシンガポールセブンズ(ワールドセブンズシリーズ)で初優勝した「ケニア(南アフリカになってて訂正しました(^^ゞ)」...相手として全く不足のない素晴らしい「地獄」で戦えることとなっています
もし鹿児島市内在住のみなさまでお時間があられたなら、ぜひこのリオ本番直前の彼らの姿を観て声援をおくっていただき鹿児島から日の丸背負って世界への挑戦「オリンピック」に送りだしてやっていただけると「地獄のプール」から這い上がりメダルに手をかけるのに彼らも絶対に心強いと確信するのです!!
さあ、明後日25日まで鹿児島での合宿を終えるとこの「日本から一番遠い地獄」で日の丸を背負って7人で世界と戦うサムライたちは29日から女子サクラセブンズは26日からリオ入りだそうです
そしてMr.セブンズ裕策キャプテン率いる男子セブンズジャパンの初戦は日本時間8月9日火曜日の夜中12時すぎからなんと世界ランキング1位のニュージーランドとの一戦!!超たのしみなのです
ぜひともセブンズラグビージャパン男女への応援を鹿児島のみなさんも、どうかどうか、よろしくお願いいたします!!