先般、3日の月曜日に鹿児島で岩崎育英文化財団の理事会に出席させていただいていて、理事長の閉会のコメントにビックリしてしまいました
岩崎理事長の知り合いの方の小学校低学年の子供さんの算数の授業で...
「一つの袋にダンゴが3個入っています、その3個のダンゴが入った袋が5袋ありますが、ダンゴは全部でいくつあるでしょう?」という問題が出たのだそうです
当然、普通に「3×5=15個」と回答すると思うのですが、小学校低学年だと、かけ算は習っていないからこの算式で答えを求めると「不正解」ということになるのが今の小学校低学年の算数のカリキュラムなのだそうです...
小学校教育では、この激変する国際社会のうねりに飲まれつつある日本のどの分野でもイノベーションが必要とされる中、無限の可能性を持つ子供たちの発想力とかクリエイティビティの「その先の可能性」をどう捉えているのでしょうか?
世界中の人々がこれを聞くと「なんてバカな!」と思うのは当たり前で、世の中には子供の時点でも天才がいる可能性があるのに、いまだに突出した子供の才能やそんな可能性を、超ピントハズレの「よこならび」の発想で、しょっぱなから否定しているということになっちゃいますね?!
「天才」と呼ばれる人たちは幼少期は落ち着きがなかったり、ADHD(注意欠如、多動性障害)と診断されたりするケースが多いのですが...ちなみに現在世界1位の時価評価総額の「アップル」創始者であるスティーブジョブズもアインシュタイン、モーツァルトそしてエジソンもそうだったのです
ところで、この一般財団法人「岩崎育英文化財団」は戦後のキズも癒えきらない昭和26年に「高い英知を持つ人材こそこれからの日本に必要」という思いで、当時の初代理事長が東京の世田谷に学生寮を開設し40名の学生を受け入れて以来毎年約70余名の選ばれし優秀な学生達に安価で住居を提供し、若き頭脳が一堂に会するからこそ学べる特殊な場も作って、優秀な人材を鹿児島から輩出しつづけています
そんな財団が、どうにか日本のリーダーとなるべき人材を鹿児島からプロデュースし投資してみたいと若者の中で一生懸命に探しても「かけ算はまだ習っていないから使ってはダメ」みたいなレベルの教育をしている現在の教育カリキュラムの中からは英知にみちた天才はなかなか出てこれないだろうなぁ...と残念な気持ちになってしまうのです
時代から取り残された「おじいさんたち発想」の形骸化した封建的な、今の実社会には通用しないこんな組織が生徒たちの未来の可能性や普通にまともな先生がたの可能性すらをつぶしているかもしれまんね
現場の先生方も一生懸命頑張っているのに、それが評価されないどころか、教育行政の枠の中で熱心に「突出しない子」の集団をつくるしかない指針であれば、当然日本の未来にさえ影を落とすことにもなりかねないと感じてしまうのです
むしろ民間の「塾」の方が、個人の長所や特別な才能を伸ばす場所となっているかもしれませんね?!
絶対に日本の小学校教育制度は、今こそ実社会に新しい価値を生み出していける人材や天才をつぶさず育んでいけるように、産学官民一体で連携しスクラップアンドビルドすることが喫緊の課題ですね!! そしてもちろん保護者も子供たちの多様性を認め、愛をもってその背中を押せるように一緒になって行動することがとても大切だと思うのです
当たり前ですが、日本の企業も今までの様に「企業色に染まってくれる」だけの人材ではなく、年齢性別も関係なく新しい価値を創れる可能性のある人材を登用・活用していく体制に社風を変えなきゃならないのは大前提ですよね?!
今やGAFA(アメリカ)対 BATH(中国)の2大巨頭の戦争の中で、世界の企業評価総額ベスト50に1社も出せなくなってしまった日本人のクリエイティビティの乏しさ...(もちろん自己反省も含めて(^^;)
行く末や、国としてどうやって生き残るのか、を憂うにあたり、まさにその才能を一つずつ平準化して、平らにつぶして束ねてしまっているのが今の日本の教育カリキュラムではないかと思ってしまうのです...
いまだにこんな時代からズレてしまっている教育をしている国で子供を育てるなんて、マジこわっ!!て感じてしまうのです
そんな恐怖をまた思い出しつつ、今日は2日間の東京での会議を終えて美しく雄々しく愛しき桜島の待つ「かごっま」に帰りもす!
- 2019.06.06 Thursday
- 社会・政治
- 11:19
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- by なりブー