鹿児島県のもう一つの半島の「大隅半島」、本当に自然の宝に恵まれた素晴らしいスポットが沢山で、毎回訪れるたびにその自然や食材などにも感動してばかりいるのですが...
当然、今の日本全国の地方都市の一番の喫緊の課題である「超少子高齢化」の波が容赦なくこの鹿児島県の大隅半島のまちにも襲いかかっていることはいうまでもありません
その意味でも今回の錦江町からの帰り道、どうしても寄って自分の目で見て体感したかったスポットがあったのです
この右の写真のエメラルドグリーンの海の砂浜に立つ鳥居の神社、今やコマーシャルやプロモーションビデオでもそしてインスタスポットとしても超有名ですが、鹿屋(かのや)市の「荒平天神(菅原神社)」、のすぐそばの海沿いのこの小学校
それはスプロール現象(街の中心部の集積がドーナッツ化して分散することにより街の経済的な活気がなくなっていく状態)の鹿屋市(かのや)の街はずれの海沿いに位置する「鹿屋市立菅原小学校」の跡地を利用したゲストハウス「ユクサおおすみ海の学校」なのでした
120年の歴史を誇りながら平成25年3月で廃校になった「鹿屋市菅原小学校」、実はこの財産に目をつけた鹿屋市を拠点に活躍するイケてる若者たちがいるのです
そして実は僕ちゃんもそのクラウドファンディングに些少ながら寄付させていただいて、このユクサおおすみ海の学校の「ちょっとだけ支援者気分」なっちゃったりしてたりするんです
校内に入ってスタッフの方にちゃんと撮影許可をいただいて最初に撮ったのがこのシャワーと洗濯場の「サイン(表示看板)」これを観ただけで、この施設にかかわっている人々のオサレ度がすぐわかってしまいますよね!!
実はこの廃校になった小学校跡地を「ゲストハウス」にするプロジェクトで超イケてる若者たちがここに住み込みながら手作りで少しずつリノベーションをし続けているのです
そして「おおすみ食堂 さのぼい」当然児童たちが使用していたこんな椅子と机で向かい合って食事をしたら明るい会話も弾み食事もおいしくなりますよね〜、ちなみにこの食堂は今は試験的スタートメニューで種類はまだ少なめでしたが、この辺りの食材といえば海のモノも山のモノも、そしてお肉も全国への供給拠点として最高の素材ばかりなのです(近々の全館オープンが超たのしみですよね?!)
公社正面入り口の前に位置する、ここからごだわりセレクトしたカカオの豆の焙煎から製造を行い販売をするというチョコレート工場「キートス」さん...超カッケーですよね?!
過疎化に悩む日本国内の地方都市の中で、最先端を行く成功例が圧倒的に多い「リノベーション」を手法とするまちづくりですが、新しい建物やハコものを作ってもこれからの縮小経済ではその回収の持続性や確実性がみえないことから、今残された「ハコ」を活かすという単純な発想のみならず、かつてそこに人々が集い、歴史を重ねてきたその場所や建物だからこそそのストーリーつまり「コト」自体が資産であるというヨーロッパ的な発想に価値観の流れがシフトしつつあるのが今の若者たちのリノベーションの根底にある発想なのです
まちの魅力はハコモノでもエンターティメントだけでもなく、なんといってもそこで自治意識を持ちながら自分が楽しく住みたいまちを自ら作ろうという人材たちの存在、そしてそんな活動こそがまた人をひいてくるのだとそう思うのです
ここでいただいたこのフライヤー(チラシ)やブローシュ(ミニカタログ)のデザインもそのディテールまで一つひとつが憎いほどイケてて素晴らしいのです、つまりこんなデザインされた情報はイケてる人たちに対してもとても到達力があるということですよね
そしてここ「ユクサおおすみ海の学校」のリノベーション中の若者たちの目の輝いていて楽しそうで自信にあふれていること
何かを犠牲にしつづけなければ「モノを買うお金」を得られない、それも経済ですが...これからの若者たちの中には、こんな素晴らしい自然や景色に囲まれて、家族との生活でストレスを少なく自分らしくいられるすこしゆめやかな時間軸での生活、そんな暮らしが一番「幸せ」を感じるという価値観の方々も多く、地方都市にはそんな環境を求めてゲストとしてきている人々もとても多いのだということもオッサンたちは忘れてはならないのと思うのです
つまり時代は確実に変わりつつあり、僕ちゃんらオッサンたちの通り一辺倒の「経済的価値観」はすでに万能ではないということなのです、そんなとても斬新かつ本質的なことも教えてくれるこの鹿児島県の大隅半島でもあるのです
- 2018.06.14 Thursday
- 社会・政治
- 04:03
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- by なりブー